外壁塗装
外壁塗装の種類
モルタル外壁材
左官屋さんが下地を作り、その上に様々な仕上げ方法で施工される外壁。仕上げ方法により、様々な模様を作れるため人気のある外壁ですが、サイディング外壁の普及により、施工棟数は減少。モルタル外壁は施工する上でのゴミがほとんど出ないという実はECOな壁なのです。
痛み出す症状
- サッシ廻りに出てくるクラック(ひび割れ)
- カビ、藻の発生
- 仕上げ塗膜のふくれ、ハガレ
- 水廻り(特にお風呂)から出る結露によるモルタル材の崩れ
- 木鉄部の腐食
説明
旧仕上げ模様によって、価格に差が出てきます。凹凸が大きければ塗り回数も増えますし、手間がかかりますから、価格も上がります。ひび割れの度合や、表面の劣化に応じても価格が変動します。下塗り材の塗り回数や品質が変わってくるからです。また、新しい模様にモデルチェンジしたり、より高品質な仕上げ材を使用する事により施工単価が変わってきます
窯業系(ようぎょうけい)サイディング材
簡単にいえば、セメント質と繊維質を主な原料にして、板状に形成したものです。現在新築工事の10棟のうち約7棟がこの外壁材です。レンガやタイル柄など高級感のある質感や色柄が人気を呼びました。壁材と壁材のつなぎ目にはシーリング材が注入してあり、家の動きによる振動を吸収する役割をしています。表面塗膜の劣化部やシーリング材の亀裂部分から雨水が浸透し、外壁に反りが出てしまう場合があります。登場して約30年不動の人気であり、厚みのある高品質なものから、表面に光触媒コーティングされたものまで、幅広い種類が存在します。
痛み出す症状
- サイディング継ぎ目のヒビ割れ
- 雨水侵入による腐食や破損
- カビ、藻の発生
- 表面塗膜の劣化による反りや膨れ
- 木鉄部の腐食
説明
モルタル壁以上に模様に種類があるため、価格に差が出やすいです。
シーリング材の劣化により、全撤去か部分補修がありますので、それによっても差が出てきます。
レンガやタイル柄の場合は、表面の劣化が進みすぎると塗料で柄を消すほかなくなりますが、早い段階で表面をシリコン系クリアーなどでコーティングする事で、質感を保ちつつ価格を抑える事ができます。
鉄板系・スチール系サイディング材
材質にもよりますが、サビの出やすい外壁材です。割れや反りなどの心配はありせんが、窓廻りからの雨水の侵入には注意したいものです。サビを放置しすぎると、穴が開いてしまったりして壁材の張り替えが必要になったりします。
痛み出す症状
- 表面劣化による赤サビの発生
- 塗装のハガレ
- カビ、藻の発生
- 表面塗膜の劣化による反りや膨れ
- 木鉄部の腐食
説明
表面がフラット(平ら)な場合は、非常に塗り継ぎが出やすく、施工に手間がかかります。仕上げ材や劣化の状況により、サビ止め材を2回塗りにしたり、高品質なサビ止め材にしたりします。使う材料によって価格に差がでてきます。
ALC外壁材
ALCとは「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる建築材です。表面にはちいさな空気の泡跡のような穴がぎっしりと開いていて、同じ大きさのコンクリートよりかなり軽い外壁材で高品質です。しかし継ぎ目やサッシ廻りはすべてシーリング材で埋めるため、シーリング材が腐食すると雨もりの原因となりますので注意が必要です。調湿性・防火性・保温性に優れています。
痛み出す症状
- 継ぎ目のひび割れ
- 雨水侵入による腐食や破損
- カビ、藻の発生
- 仕上げ塗膜のふくれ、ハガレ
- 水廻り(特にお風呂)から出る結露によるALCの崩れ
- 木鉄部の腐食
説明
モルタル外壁と同じような価格となりますが、シーリング材の撤去・打ち替えの度合いにより価格に差が出てきます。
下見板・羽目板外壁(木製)材
木製の外壁です。構造やデザインにより木材保護塗料か専用下塗材を塗装しての塗りつぶし工法となります。呼吸をするため塗膜がハガレやすいので、注意が必要です。木の材質にもよりますが、他の外壁材よりも劣化が早く進みますが、木の温もりを感じる事のできる外壁です。
痛み出す症状
- 雨水侵入による腐食
- カビ、藻の発生
- 表面の劣化による反り
- 鉄部の腐食
- 塗料による塗りつぶしの場合は ハガレが出やすい。
説明
下地処理の種類によって大きく差がでてきます。保護塗料を塗る場合は、カビの漂白や日焼けの漂白を全体にしてからの塗装となり、その工程数によって価格が変わります。塗りつぶしの場合も、旧塗膜を全部取るのか、専用下塗り材の塗り回数によっても価格が変わります。他の外壁材にも言えることですが、下地処理が最も大切な作業となってきます。