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無機塗料はどれでも同じ?知らないと損をする本当の違い
近年、塗り替え工事において「無機塗料」という言葉を目にする機会が増えてきました。
耐久性が高い塗料として注目され、多くの塗装業者が提案するようになっています。
しかし結論から言うと、
無機塗料はどれも同じではありません。
この違いを理解しないまま選んでしまうと、
「長持ちすると思って選んだのに、想定より早く劣化してしまった」
という結果になる可能性もあります。
無機塗料にはランクがある
専門的な分子結合の話になると分かりづらいため、ここではシンプルに説明します。
無機塗料は大きく分けて、次の3つのランクに分類されます。
- 甲ランク:耐久年数20~25年
- 乙ランク:耐久年数15~20年
- 丙ランク:耐久年数10~15年
この分類を知っているかどうかで、塗料選びの精度は大きく変わります。
丙ランクは「無機風シリコン」と考えるべき
特に注意が必要なのが丙ランクです。
このクラスはコスト重視で作られているため、
性能的にはシリコン塗料と大きく変わらない場合もあります。
つまり、
「無機塗料」と名乗っていても実質はシリコンレベル
というケースも少なくありません。
一般の塗料販売店でも簡単に入手できるため、
価格訴求の営業で使われやすいのもこのクラスです。
乙ランクはバランス型だが注意が必要
乙ランクになると、多くのメーカーが参入しています。
特徴としては、
- 塗膜に柔軟性を持たせている
- フッ素樹脂や添加物を組み合わせている
といった「ハイブリッド型」が多くなります。
性能は一定レベル以上ありますが、
メーカーごとの差が大きいのもこのクラスの特徴です。
甲ランクは別物レベルの塗料
最上位の甲ランクになると、全く別次元です。
- 材料自体が高価
- 製造難易度が高い
- 取り扱いメーカーが限られる
- 施工にも高い技術が必要
そのため、扱える塗装会社も限られます。
しかしその分、耐久性は非常に高く、
塩害地域でも保証が出せるレベルに到達します。
一番の問題は「誤解」
現在の市場で一番の問題はここです。
乙や丙の無機塗料を、甲ランクと同等のように説明してしまうケースが多いこと。
その結果、お客様は
「無機塗料=全部長持ちする」
と認識してしまいます。
これは非常に危険な誤解です。
フッ素塗料から無機塗料へ
当社では2013年、
KFケミカル社の無機塗料の一般販売開始と同時に、認定施工店として取り扱いを始めました。
当時はフッ素塗料が主流で、
- 高級塗料として人気
- 単価も取りやすい
- 多くのメーカーが参入
という状況でした。
しかし現在では、無機塗料の普及により、
フッ素塗料の存在感は徐々に薄れてきています。
カタログは「理想条件の数値」
もう一つ大切なポイントがあります。
それは、
カタログに書かれている耐久年数は絶対ではないということです。
多くの場合、
- 紫外線
- 湿度
- 塩害
- 施工環境
などの影響を受けない、理想条件での数値です。
実際の環境では、この数値とかけ離れるケースも少なくありません。
塗料の価格=性能ではない
一般的に「高い塗料=長持ち」と思われがちですが、
必ずしもそうではありません。
例えば、
- 安価な塗料でも環境に合えば長持ちする
- 高価な塗料でも環境に合わなければ劣化が早い
ということは、現場レベルでは珍しくありません。
特に塩害地域では、この差が顕著に出ます。
本当に大切なのは「選び方」
塗料選びで重要なのは、
- カタログスペック
- 価格
- ブランド
ではありません。
その家に合っているかどうか?
立地環境に対応できるか?
これがすべてです。
私たちの考え方
私たちは塗装施工店として、
- 塗ることへの責任
- 情報提供への責任
この両方を大切にしています。
単なる値引きで契約を取ることが、
本当にお客様のためになるのか。
不十分な知識のまま説明することが、
プロとして許されるのか。
そう考え続けてきました。
急成長よりも「信頼」
「そんなことを言っているから大きくならない」
そう言われることもあります。
しかし、私たちの目的は会社を大きくすることではありません。
~あらゆる瞬間に、笑顔を届けること~
その結果として、選ばれる会社でありたいと考えています。
まとめ
無機塗料は確かに優れた塗料です。
しかし、
- ランクの違い
- 表現の誤解
- 環境との相性
これらを理解しないまま選ぶと、
本来の性能を発揮できません。
だからこそ私たちは、
「塗ること」以上に
「間違えさせないこと」
を大切にしています。
お問い合わせ・ご相談
塗り替え工事は10年、20年単位の大切な選択です。
分からないこと、不安なことがあればお気軽にご相談ください。
現場を見た上で、最適なご提案をさせていただきます。
三代目社長 冨山達也

