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欠陥塗装④
「同等品へのすり替え」
契約書の“曖昧さ”が招くトラブル
見積書にこう書かれていませんか?
「外壁塗装工事 一式」
「無機塗装 〇〇相当品」
この“相当品”や“一式”という言葉。
実はここに、
大きな落とし穴があります。
■ 同等品とは何か?
同等品とは、
「性能が近いと判断される別製品」
という意味です。
一見問題ないように見えます。
しかし――
✔ メーカーが違う
✔ 樹脂の含有率が違う
✔ 耐候試験条件が違う
✔ 実績年数が違う
これらがあっても、
“同等”と説明されることがあります。
■ なぜすり替えが起きるのか?
理由はシンプルです。
原価差が出るから。
例えば、
契約時に提示された塗料より
少し安い製品を使えば、利益が増えます。
しかも外観では分からない。
悪意というより、
「性能は近いから大丈夫だろう」
という甘い判断から起きることもあります。
しかし、
お客様にとっては契約内容の変更です。
■ 実際にあった相談例(匿名)
あるお客様は、
特定メーカーの無機塗料で契約。
ところが現場で使われていたのは、
別メーカーの“同等クラス”製品。
説明は
「ほぼ同じ性能です」
数年後、色あせが想定より早く進行。
保証を求めたところ、
「契約書に商品名の明記がないため対象外」
となりました。
見積書には、
「無機塗装一式」としか書かれていませんでした。
■ 契約書の曖昧さが問題
トラブルの多くは、
悪質というより
“曖昧さ”から生まれます。
✔ 商品名が正式名称でない
✔ 型番が書かれていない
✔ 下塗り材が記載されていない
✔ 「同等品可」と小さく書いてある
これでは、
後から証明ができません。
■ なぜ価格競争で起きやすいのか?
相見積り文化の中で、
「同じグレードなら安い方を」
という流れが生まれます。
すると、
グレードは同じに見せて
中身で調整する
という構造が生まれやすいのです。
だからこそ、
価格だけで選ぶと
見えない部分で差が出ます。
シリコン塗料もフッ素塗料も無機塗料も
甲乙丙があります。
ブランド名やカタログが品質を保証する事はありません。
■ 見抜くためのチェックポイント
✔ 塗料の商品名が正式名称で記載されているか
✔ 「同等品可」の記載がないか
✔ 下塗り材も商品名記載があるか
✔ メーカー保証の有無
ここまで確認できれば、
すり替えリスクは大きく下がります。
■ 冨山塗装の基準
私たちは、
✔ 使用塗料を正式名称で明記
✔ 下塗り材も明記 塗装カルテを出すのでご確認ください
✔ 同等品への変更は事前承認必須
✔ 全工程写真報告
を徹底しています。
塗ることよりも、
間違えさせないこと。
契約書の透明性が、
10年後の安心をつくります。
次回は、
【欠陥塗装⑤ 値引きの裏側】
なぜ大幅値引きができるのか。
その構造を解説します。

三代目社長 冨山達也
