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欠陥塗装③
知識不足が招く「下塗り材選定ミス」
見えないけれど、最も重要な塗料
外壁塗装というと、
多くの方は「上塗り材」に目が向きます。
無機
フッ素
シリコン
しかし、実は――
仕上がりと耐久性を左右するのは“下塗り材”です。
そしてこの部分で、
知識不足による選定ミスが起きることがあります。

下塗り材の役割とは?
下塗り材は、
✔ 旧塗膜との密着
✔ 吸い込み止め
✔ ひび割れ追従
✔ 素地の補強
を担う“接着剤”のような存在です。
例えるなら、
上塗りが「家の屋根」なら、
下塗りは「基礎」。
基礎が弱ければ、
どれだけ高性能な塗料を重ねても意味がありません。
なぜ選定ミスが起きるのか?
外壁材は一律ではありません。
・窯業系サイディング
・モルタル
・ALC
・金属系
・既存が光触媒塗膜や焼き付けフッ素の場合
それぞれ適した下塗り材が異なります。
にも関わらず、
✔ 価格優先で安価なプライマーを使用
✔ 「とりあえず万能型」で済ませる
✔ 既存塗膜との相性を確認しない
こうした判断が、密着不良を招きます。
これは悪意というより、
知識不足・経験不足によるミスが多いのが現実です。
実際に起きやすい症状
✔ 早期の塗膜膨れ
✔ 局所的な剥離
✔ 目地周辺の密着不良
✔ 早期チョーキングやツヤムラ
施工後1〜3年以内に症状が出ることもあります。
お客様からすれば
「高級塗料を選んだのに…」
という気持ちになります。
しかし原因は、
上塗りではなく下塗りにあるケースが少なくありません。
特に注意が必要なケース
✔ 既存が光触媒・無機・フッ素塗膜
✔ チョーキングが強い外壁
✔ 反りや吸水が進んでいるサイディング
✔ 金属部のサビ進行
これらは、通常より高度な判断が必要です。
“同じ下塗り材で全部塗る”は危険です。
見抜くためのチェックポイント
✔ 下塗り材の商品名が明記されているか
✔ 「下塗り一式」になっていないか
✔ 外壁材に合わせた説明があるか
✔ 既存塗膜の確認をしているか
✔ 現場責任者の資格・経験はどうか
ここを確認するだけで、
リスクは大きく下がります。
なぜ価格競争で起きやすいのか
下塗り材は、
✔ お客様に見えない
✔ 性能差が分かりにくい
✔ 原価差が出やすい
つまり、
調整しやすい工程です。
価格だけで比較すると、
ここが削られる可能性があります。
冨山塗装の基準
私たちは、
✔ 外壁材ごとの下塗り選定
✔ 既存塗膜との相性確認
✔ 一級塗装技能士による判断
✔ 下塗り材の商品名明記
を徹底しています。
塗ることよりも、間違えさせないこと。
10年後の状態を基準に、
材料を選定しています。
次回は、
【欠陥塗装④ 同等品へのすり替え】
契約書の“曖昧さ”が招くトラブルを解説します。

三代目社長 冨山達也
