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お知らせ, 塗り替え工事で失敗しない為に, 塗り替え工事の工事代金について 2018年07月27日
塗り替え工事に掛かる不透明な工事金額
塗装工事というのは、定価が決まっていません。
ですから、業者によって価格の開きが激しいです。
塗料メーカーが出している1㎡の設計価格は、300㎡以上を想定した金額であり、一般住宅は150㎡前後が主流ですから、あくまでも参考金額として考えるべきです。
塗装工事価格の内訳は次のようになります。
といった内容になります。
1の材料費というのは、言うまでもなく原材料の原価になります。しかし、ここで注意をしなくてはならないのが、
『使用する塗料によって、かなり材料費が変わってくる。』
ということです。
塗料は、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料という順番で一般的には高価になっています。
よく、チラシやホームページで、
「○○セラミックシリコン弾性!セラミック配合で、弾性です。弾性なのでヒビ割れもしません!」
などと、謳っている業者をよく目にします。
最近では
『有名塗料メーカーのラジカル塗料で長持ちします!』
という広告も見かけます。
確かにそうかもしれません。
しかし、同じような種類の塗料でも樹脂含有量、顔料の種類(赤・青・黄など)、酸化チタン(白顔料)の品質などによって、価格や耐久性、性能が全く違うということです。
同じシリコン塗料でも5,000円程度で買えるものから、40,000円近くするものもあるのです。
ですからシリコン塗料だからといって、何でも良いとは言えないのです。
なぜこんなにも価格に違いがでるのか。。。?
それは、シリコン塗料という定義がないからなのです。
ここでは簡略的にご説明いたしますが、例えば100%果汁のオレンジジュースでも、果汁1%のオレンジジュースでも、オレンジジュースであることには間違いないというイメージです。
一言でオレンジジュースと言っても、ものすごい数がありますね!
シリコン塗料もそれと同じというイメージをもってみてください。
極端に安い工事の場合は、この材料費も出来るだけ安いシリコン塗料を使います。
塗料缶にシリコン塗料と書いてあれば、ウソではないわけですから。。。
わざわざ、高級シリコン塗料を使う理由が無いわけですから、耐久性より仕入れ価格が優先されます。これは仕方のない事だと思います。
また、最近では有機無機ハイブリッド塗料、通称無機塗料が大人気です。
これもまた定義が無いために、言ったもん勝ち状態。。。
甲乙丙様々な品質の商品が発売されていますね。
当社の場合は、塗料缶などは必要最小限の記載とデザインにして、品質にこだわる無機塗料メーカーを採用しています。
お金を掛けた、デザイン性の高い塗料缶、高級イメージを持たせたカタログ、やけに高い塗料価格のメーカー商品もありますが、それらは塗ってしまえば必要が無い物です。
塗料缶など、廃棄処分されるだけです。
私冨山は、そのような高級感をイメージさせる費用が塗料の仕入れ価格に反映され、それらをお客様が費用負担する事を理解しています。
ですから、商品開発や研究、暴露実験などに力を入れている塗料メーカーを推奨しているわけです。
お客様には、私が思う、本物の無機塗料を手にしてもらいたいです。
次に2の消耗品費というのは、作業に使うガムテープやビニル、ハケやローラーに掛かる費用の事です。
きちんとした塗装業者は、安全面を考えてビニルを使い分けたり(踏んでも滑りづらい物)、ガムテープやマスキングテープも粘着力やのり残りを考えて、使い分けたりします。
お客様と作業面での安全面を優先して、そこにかける費用は妥協しません。
また最近では、ローラーで仕上げる施工方法が主流ですが、実は、どんなローラーを使うかによって仕上がりが変わるくらい重要です。
施工にこだわりのある施工会社でしたら、塗料や工程によって適したローラーに変えているはずです。
高価なローラーだから良いという訳ではありませんので、誤解のないように。
次に3の労務費というのは、足場・洗浄・下地処理・養生・塗装工事をする際の職人に掛かる人件費になります。
この人件費というのも『誰が現場に行くか』によって価格が大きく変わるということです。
技術力の高い職人が行けば労務費は高く、経験の浅い職人が行けば労務費は安くなるということです。
したがって、極端に安い工事費であれば、職人自体の質も落ちてしまう可能性があるという事です。
それだけではありません。
工程を省いたりすれば、そこに掛かる材料費と人件費が縮小されますから、手抜き工事が発生するのです。
また、こんなケースもあります。
営業と契約までにほぼ100%と言って良いほど力を入れている一部の訪問販売業者やリフォーム業者は、私達には想像も出来ない営業法で契約をバンバン取ります。
そして、工事をどんどん行います。
地元の塗装業者に工事をお願いするわけですが、質の良い工事業者であれば問題ありません。(あくまでもきちんとした予算を立ててくれる場合)
しかし、契約が予想以上に取れた場合、さらに業者を探して、飛びついてくる塗装業者に投げるわけです。
早く工事を終わらせて集金したいですからね。
そこでは、お客様には絶対に分からない駆け引きが行われています。
こうなってくると、いかに早く安く工事を終わらせるかが最優先となり、
削れるのは人件費。。。
工程を省けば、何とか赤字は免れるな。。。
塗料は支給だから少し足らなければ伸ばして塗ろう。
仕方ないよ、これで納めてくれと元請けから言われたんだから、俺の責任じゃない。
こうやって品質低下を招き、お客様は被害を被るわけですね。
怖いですよ。ホントに。。。
4の諸経費は、大きく分けるとこうなります。
といった内容になります。
よく、ホームページなどで『当社は直接施工なので中間マージンがかかりません!』と言っている業者は営業費の部分を言っています。
しかし、中間マージンが無く安いからといって、良い工事なのかというと、これは、大きな間違いです。
業者によっては、低価格低品質の業者もいるということを頭に入れておくべきでしょう。
私は低価格高品質が好きです。
皆さんもそうじゃないですか?
でもそれは、物販に限ってです。同じ物を買うなら安い方が良いわけです。
それでも、極端に安い物は気を付けます。
どういった理由で低価格を実現しているのか?企業努力はどのように達成されたのか?
特に激安の食べ物には気を使いますよね。
最近では、SNS等で情報が出たりしていますが、内容を確認すると激安にはそれなりの理由がある事が分かります。
私も、
『そうだよな~、そうしなくてはならないよな~』
と納得してしまいます。
理由が分かって購入するなら何の問題もないと感じます。
自己責任という事ですね。
外壁塗装や屋根塗装の場合は、労務費が大半を占めますから、1件として同じ内容の工事にはなりません。
ですから安い・高いという判断基準が曖昧なのです。
建物の傷み具合や形状、立地条件によっても労務費が大きく変わりますからね。
仕事欲しさに安さを売りに契約をする業者は、労務費最優先の工事が行われる可能性が高くなります。
たまに1坪〇〇円~から
という工事金額を載せている業者もいますが、塗装工事は塗る㎡数からの見積もりでなければ正確な金額が出せないと考えます。
A図のa・cとB図のb・dは同じ㎡数です。
この場合、坪数が変わっても外壁の㎡数は変わらないのです。
見積りの出し方は様々ですし、その理由も様々。
お客様はご自分が納得できる見積書を提出してくれる業者をまずは候補に挙げるべきです。
当社の場合は、外壁・屋根の㎡数を図面と実測から算出します。
下地の痛み具合、外壁材・屋根材の種類、形状から塗料を何㎏使うか計算し、その工程に掛かる労務費を計算。
その他の諸費用をパーセンテージで算出して、最終的な会社の利益を出します。
ですので、大幅な値引きも出来ないですし、自信を持っての金額をお客様にご提出させていただきます。
それでも、
『結構高いわね。。。』
と言われる事もあれば
『なんでこんなに安いの。。。』
と言われる事もあります。
人それぞれの先入観や相見積りを取った業者によって判断基準が大きく変わってしまうのですね。
↓こちらが当社で使っている計算表です。どんぶり計算ではなく、綿密に費用を計算しお客様も自分たちも笑顔になれるお見積書を作っています。柔軟に対応出来るようにソフトではなく、私冨山がエクセルで作っています。
最近とても流行っているポータルサイトも危険な場合があります。弊社にも登録しませんか?
という勧誘の電話が頻繁にありますが内容は次のようになります。
お見積り案件を紹介 1案件あたり、3、000円~5、000円の支払い
工事契約した場合 契約金額の10~20%の支払い
100万円の工事の場合、103、000円~205、000円の営業費が必ず発生しています。
それは誰が支払うのかと言いますと、、、そうですね、お客様です。
『それなら、来てくれた業者と直接契約すれば、安くできるのでは?』と思うお客様もいらっしゃいますが、業者は契約上、違約金が発生するため、それが出来なくなっています。
サイトを運営する会社は、どこの業者が、いくらで契約しようとも関係ないのです。
必ず利益が発生する仕組みを作り上げていますので、品質は関係ない場合が多いようです。
とにかく、インターネット上に広告を出し、その広告代を見積もり依頼した業者から回収するという事ですね。本当に業者数も広告も多いのです。
ですから中間マージンは必ず発生していることを覚えておいてください。
見積もり案件を集めるだけで、1件3、000円、5社に振り分ければ15、000円最低収益となるわけです。
この場合、塗装会社は必ず相見積りになります。
それは良いことですが、結局自社の強みより値段で判断されることが多くなり、品質低下を招いているのが現状なのです。
もちろん、真面目な塗装屋さんに出会えれば良いですが・・・。
また、運営費についても書かせていただきます。ここは重要です。
社会的には、株式会社組織とし、実際の社員は社長のみ(妻なども入る場合有り)、営業マンは完全歩合制(個人事業主扱い)で、工事は100%外注という塗装会社は、一番儲かります。
人件費の面で固定費が掛かりませんし、社会保険の加入義務は役員のみ、雇用保険料や労働災害保険料も無いに等しいです。
掛かるのは、加入していれば民間の賠償責任保険程度。
本社事務所はテナントやマンションの一室で、ほとんどの場合が作業場や倉庫などありませんから、経費も掛かりませんね。
100%塗り替え工事しか行わない塗装会社は、この形態が非常に多いようです。
この逆に、正社員でほとんどの工事を行い、社会的義務を果たしながら運営する塗装業者もいるわけです。
当社の場合は、正社員の塗装職人しか出来ない塗装工事を行いながら、国家資格を持つ塗装職人が現場管理を行い、そして営業も行い、専属の塗装職人と共に塗り替え工事の事業展開をしています。
ここで経費の差が大きく出ますから、5の利益に差がでるという事です。
正直、工事品質はわかりません。
前者の工事の場合は、すべてが外注工事ですので、工事責任がどこにあるのか?不安です。
工事管理とは名ばかりの場合が大半で、塗装知識や建築知識に乏しい営業マンが管理する場合は、塗装職人が行っている作業の甲乙を付けることが出来ません。
塗装職人の言いなりになって、お任せ状態になっています。
トラブルになった時に、責任のなすり合いがあるのが、このパターンです。
どちらを選ぶかはお客様次第なのですが、選ぶために見分ける方法もあります。
見積もりを取った塗装会社のホームページをご覧になってください。
代表者の顔写真のみ、もしくは無い場合は、前者の可能性が高いです。
営業マンやパートスタッフだけの場合も、塗装職人は居ないと考えた方が無難でしょう。
いわゆる営業塗装会社という事です。
工事は完全自社工事・一貫責任施工ですと謳いながら、営業マンのみの顔写真も矛盾が生じますね。
営業マンが工事を行うのでしょうか。
『自社工事』という表現は人によって解釈が様々ですので、よく確認しましょう。
少し長くなりましたが、こういった理由から業者によって価格に大差が生じるのです。
坪単価やパック塗装は、一番面倒な見積書作成を省きたいだけだと私の持論です。
ですからあなたも、私と同意見であれば、このことを踏まえた上で業者を選んでいく必要があるのです。
とにかく安く工事を済ませたいなら、3ちゃんペンキ屋さんがお勧めです。父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃんで運営している個人のペンキ屋さんです。
母ちゃんと兄ちゃんは扶養に入り、経費もほとんど掛かりませんから、安く工事をしてくれる可能性は高いです。
品質や保証はわかりませんが、労務費と足場代・材料代等だけで、工事してくれるかもしれません。
最後に5の利益というのが、塗装業者の儲けになります。
ここも業者によって違うのです。
かなり高額な業者もいれば、良心的な業者もいます。
代表者の考え方次第で、暴利を取るか、適正な利益を確保するか、決まってしまうのです。
『儲けて何が悪い』
と言われそうですが、会社は儲けなくては存続出来ませんから儲ける事は大切です。
ただ、お客様を騙してまで、下請け業者を泣かせてまで、必要以上に儲ける事は問題ですよね。
ですから騙されないお客様が増えなければいけません。
これからも無料相談会は続けていきます。
いかがでしょうか?
同業者からバッシングを受けるかもしれませんが、お客様に一つの基準となればと書かせていただきました。
ご参考になれば幸いです。